作業療法士になるには?
作業療法士になるには、学校教育法による大学に入学できる人で、文部科学大臣が指定した学校または厚生労働大臣が指定した作業療法士養成施設に置いて3年以上、作業療法士として必要な知識及び技能を修得した後に、作業療法士の国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を取得しなければいけません。
【理学療法士及び作業療法士法】
第3条 理学療法士又は作業療法士になろうとする者は、理学療法士国家試験又は作業療法士国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けなければならない。
作業療法士になるための国家試験は、例年では年1回、3月上旬に筆記試験を実施、3月中旬に口述及び実技試験を行っています。試験の申し込み期間は1月中の2週間程度です。最新の日程はきちんと確認しておきましょう!試験は共通問題と専門問題に区分して行われます。筆記試験と口述試験及び実技試験で行われているようです。
【作業療法士国家試験の受験資格】
(1)学校教育法(昭和22年法律第26号)第56条の規定により大学に入学することができる者で、文部科学省令・厚生労働省令で定める基準に適合するものとして、文部科学大臣が指定した学校又は厚生労働大臣が指定した作業療法士養成施設において、3年以上、作業療法士として必要な知識及び技能を修得したもの。
(2)外国の作業療法に関する学校若しくは養成施設を卒業し、又は外国で作業療法士の免許に相当する免許を得た者で、厚生労働大臣が(1)に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認定したもの
(3)法の施行の際(昭和40年8月28日)現に文部大臣又は厚生大臣が指定した学校又は施設において、作業療法士となるのに必要な知識及び技能を修業中の者であって、法施行後に当該学校又は施設を卒業したもの
国家試験に合格し、厚生労働省の作業療法士名簿に登録されると作業療法士免許が与えられます。養成校は現在、大学・短大・専門学校など150校以上あるようです。作業療法士などの医療技術者の養成は、修業年限を3年以上とすると作業療法士及び作業療法士法で定められているので、大学は4年制、専門学校や短大でも2年ではなく3年制となっています。
養成校のなかにははたらきながら卒業が出来るように夜間部を設けている学校もあるようです。
作業療法士の収入
病院や施設により異なりますが、作業療法士の初任給は約22万くらいだとされています。病院勤務の作業療法士の場合、一般よりも精神科の方が、国立の病院よりも民間の病院の方が、収入は高めのようです。
作業療法士のほとんどが医療機関で働いています。総合病院・一般病院・精神病院・リハビリセンター・児童や障害者、高齢者の為の社会福祉施設などです。作業療法士の仕事は、その勤務先により仕事内容が大きく変わってくるので、自分がどんな仕事がしたいのかを考えてから職場を決めましょう!
作業療法士として、医療分野で働きたいか、それとも社会分野で働きたいのか。作業療法士として、身体のリハビリをしたいのか、作業療法の対象は、子供なのか高齢者なのか・・・・。在学中にいろいろなところに実習にいきます。その中で自分に向いているところ、自分が働きたい分野を見つけましょう!
作業療法士はまだまだ人材不足だとされています。そのため資格取得後の就職率はほぼ100%となっているようです。また、作業療法士は、女性が自立した生活が出来る仕事の一つであり、結婚や出産による長期の離職の後でも再就職が可能なので、女性に人気の高い資格だとされています。
Last update:2017/2/16